巨大アヒルの次はこれ、巨大カバが英テムズ川に出現
(CNN) 英ロンドンの中心部を流れるテムズ川に「巨大なカバ」が出現し、観光客や地元の人の目を楽しませている。
この作品は、巨大なアヒルのオブジェ「ラバーダック」で知られるオランダ人アーティストのフロレンタイン・ホフマンさんが制作した。作品名はヒポポタマス(英語でカバの意味)をもじって「ヒポポテムズ」。毎年恒例のテムズ川フェスティバルの実行委員会が制作を依頼した。
ホフマンさんはテムズ川の歴史を調べるうちにカバの進化の研究にたどり着き、数十万年前のテムズ川にカバが生息していたことを知って、ヒポポテムズの構想を思いついたという。
制作に当たってはテムズ川の交通量の多さや、川に架かる橋の高さも考慮した。デザインはホフマンさんの両親が孫にプレゼントした絵本のイラストを参考にしている。
ホフマンさんの手がける作品は、2014年上海デザインウイークに登場した巨大な子猫や、ベルギーのロックフェスティバルのために制作したツバメなど、巨大な玩具を思わせるものが中心だ。「子ども向けの玩具やのみの市で見つけたものから着想を得ている」「その美しいデザインを使い、新しい外層を与えて変化させる」という。
ただ、水に関連した作品の制作は今回で最後にする予定だという。ラバーダックは大阪や香港、サンパウロ、シドニーなど世界各国の港に出現して大人気になった。
しかし、「ラバーダック以降、水に関連した別の作品を出すのが難しくなった。みんなが新しいアヒルを欲しがるんだ」とホフマンさんは話している。