米の有名な女性騎手、伝統レース制し妊娠公表 引退も宣言
(CNN) 米国競馬界で有名な女性騎手のロージー・ナプラブニクさん(26)が先月31日、カリフォルニア州サンタアニタで行われた伝統のレースを制した後に妊娠している事実を公表すると共に引退を宣言した。
ナプラブニクさんはツイッター上で、当初は1日のレースでの騎乗終了後、妊娠の事実と引退の意思を明らかにする予定だったと説明。しかし、伝統のレース「ブリーダーズカップ・ディスタフ」で勝利した喜びが大きかったため、発表に踏み切ったという。
女性騎手が同レースを制覇したのは初めて。ナプラブニクさんは3歳の牝馬(ひんば)「アンタパブル」の手綱を握って優勝後、表彰台上で妊娠7週間の事実などを公表していた。表彰台近くにいた母親もそれまで娘が身重なことを知らなかったという。
ナプラブニクさんは「ケンタッキーオークス」など米国の主要レースを複数回制覇。北米の競馬界での賞金の通算獲得額では6位につけている。今年獲得した賞金は1300万ドル(約14億5600万円)以上となっている。
競馬調教師のジョー・シャープさんが夫のナプラブニクさんは昨年、自らの人生で成し遂げたいことがまだ多く残っているとし、新たな家庭生活を近い将来始めることへの意欲も見せていた。
また、CNNの取材に昨年応じ、女性騎手が成功を目指す上で直面する、男性騎手とは異なる試練などについて語っていた。