英国の映倫、ネットの音楽ビデオに年齢制限
(CNN) ネットで視聴できる音楽ビデオに性描写や薬物関連の描写が氾濫(はんらん)する現状に対抗して、英国の映画倫理委員会(BBCF)が動画共有サイトのユーチューブなどと手を組んで、未成年にふさわしくないと判断した音楽ビデオに年齢制限をかける措置に乗り出した。
年齢制限には英音楽業界団体のBPIや大手レコード会社が協力。ソニーミュージック、ユニバーサル・ミュージック、ワーナー・ミュージックの大手3社は、12歳未満の子どもにふさわしくないと思われるコンテンツをBBCFに提出した。
BBCFは独自の基準に従って提出されたビデオを審査し、12禁、15禁、18禁に分類する。審査に当たっては、薬物乱用、危険行為、性的行為、ヌード、脅迫的行為、バイオレンスの各内容について調べた。
これまでに大手レーベルからBBFCに提出された音楽ビデオ132本のうち、18禁に指定されたのは、英ラップ歌手ディジー・ラスカルの「カップル・オブ・スタックス」のみ。指定されるとユーチューブでは自動再生されなくなり、ブラウザーで表示しようとすると「警告」の表示が出て年齢確認を促される。18歳以上であることを確認しても、「一部ユーザーには不適切」の表示が出る。