新国立競技場、新デザイン案が決定 ハディド氏は批判
(CNN) 安倍晋三首相は22日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場のデザインがA、B2案の候補のうち、A案に決まったと発表した。
安倍首相は、適正な選定作業だったことが閣議で確認されたと述べ、A案は五輪で求められる理念や構造、工期、費用の条件を満たした「素晴らしい案」だと評価した。
採用された案は鉄骨と木材を使った、日本の伝統的な寺院を思わせるデザイン。高さを50メートルに抑えたすり鉢型のスタジアムだ。総工費は1490億円。
新国立競技場の建設をめぐっては今年7月、いったん採用が決まっていた建築家ザハ・ハディド氏の案が白紙撤回され、改めて公募と選考が行われた。
ハディド氏の案は「ヘルメットに見える」「カメのよう」などと酷評されていた。総工費が当初想定された1300億円から2500億円以上に膨らんだことが、白紙撤回の理由とされた。