ロシア選手271人が五輪出場 118人参加できず
(CNN) 国家ぐるみのドーピング問題が指摘されリオ五輪への出場が危ぶまれていたロシア選手団のうち、計271選手が出場できることが決まった。ブラジル入りしているロシア・オリンピック委員会(ROC)のジューコフ会長が報道陣に4日、明らかにした。ロシア選手の出場の可否については、3人からなるIOCのチームが最終的な審査を行っていた。
国際オリンピック委員会(IOC)も同日夕に出した声明で、271人のロシア選手の出場を発表した。
ロシア選手団は当初、総勢389人で参加予定だったが、118人は出場が認められない結果となった。
世界反ドーピング機関(WADA)は7月に出した報告書で、ロシアの国家ぐるみのドーピングを指摘。これを受けて、組織的な不正は許されないことを示すためにロシア選手団全体の出場を禁止すべきだとの声も上がっていた。
対応や状況は競技団体ごとに異なる。国際ボクシング協会と国際柔道連盟、国際射撃連盟はすべてのロシア選手の出場が可能になったと明らかにした。
一方、国際陸上競技連盟(IAAF)と国際重量挙げ連盟はすでに、ロシア人選手全員の出場を認めないことを決めていた。また、競泳やカヌーの一部選手も出場を認められなかった。
だがジューコフ会長によれば、女子走り幅跳びのダリア・クリシナ選手は出場が可能になる見込みだという。IAAFは米国を拠点にしているクリシナ選手について「中立選手」としての出場を認めると明らかにしている。クリシナ選手がロシア代表として出場するか、中立選手として出るかは不明。