「ニットの女王」、ソニア・リキエル氏が死去
(CNN) 「ニットの女王」として知られるフランスのファッションデザイナー、ソニア・リキエル氏が25日、パーキンソン病の合併症のため死去した。86歳だった。遺族とフランスのオランド大統領が発表した。
リキエル氏は20年前からパーキンソン病を患っており、その事実を2012年に公表していた。
オランド大統領は追悼談話を発表し、「同氏のスタイルはこれからも、色彩と自然、流れと光の調和の象徴であり続ける」と同氏の功績をたたえた。
1930年5月25日、パリに生まれたリキエル氏は、カジュアルな反ブルジョア的美しさを追求して68年、パリ市内に既製服の店を開店した。
ストライプや鮮やかな色をあしらったデザインや、独創的なニットは人気を呼び、女優オードリー・ヘプバーンやブリジット・バルドーなども愛用した。
ソニア・リキエルのブランドは子ども服や紳士服にも広がり、2009年にはファストファッションのH&Mと提携。1995年には娘のナタリー氏が経営を引き継いでアートディレクターに就任し、若手デザイナーを多数起用している。