トランプ大統領のテレビ会見、FOXに偏向 8回中5回
ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米大統領が今年1月20日に就任して以降に応じた米国の主要テレビ局との会見は計8回で、このうちの5回は保守系のFOXテレビを選んでいることが19日までにわかった。
同局の重視は、昨年の大統領選でトランプ氏を支持した保守層との対話を意識した結果と見られている。
トランプ氏の大統領就任後、初の単独会見の機会を得ていたのはABCテレビで、この後にキリスト教系のCBNテレビとNBCテレビがインタビューしてもいた。
歴代の大統領はこれまで多数のテレビ局などを含むメディアを順番に選び、会見するのが慣例となっていた。トランプ氏のこれまでの行動はこの習慣を破るものともなっている。
この中でトランプ大統領は17日、メディアは真実を伝えないのでメディアを選別する政権の手法は気に入っているとの考えをツイッターで明らかにしていた。
アジア諸国歴訪中のティラーソン米国務長官のメディア対策もトランプ氏のと似通っており、南北朝鮮の軍事境界線に近い休戦ラインでの会合の取材を許したのはFOXテレビだけだった。長官の発言や動向を追う代表取材団の立ち入りも認めなかった。
現場で取材に当たったCNN記者によると、在韓米大使館の当局者はFOXテレビのみの選別は長官の判断に従った措置と明かしたという。