テイラー・スウィフトが絡む根拠なき陰謀論、共和党支持者の3人に1人が信じる 世論調査

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グラミー賞に出席したテイラー・スウィフト=4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス/Mario Anzuoni/Reuters

グラミー賞に出席したテイラー・スウィフト=4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス/Mario Anzuoni/Reuters

(CNN) 米共和党支持者のおよそ3分の1は、歌手のテイラー・スウィフトが政府の密かな取り組みに関与しているとの見方を示した。取り組みは2024年大統領選でジョー・バイデン氏を支援するためのものだという。モンマス大学が14日に発表した世論調査で明らかになった。

でたらめで根拠のないこうした陰謀論は、第58回スーパーボウルに先駆け右派系メディアが広めていた。具体的には、スーパーボウルに出場したカンザスシティー・チーフスのトラビス・ケルシー選手とスウィフトとの恋愛関係は政府によるでっち上げだとする内容で、広範な心理作戦を仕掛ける計画の一環だとしている。

計画の目的は、チーフスの勝利によってスウィフトに注目を集め、バイデン氏支持を表明する一段と大きな舞台を提供することにあるという。大統領選の流れをバイデン氏側に傾けるのが狙いとされる。

スウィフトは20年大統領選の前にバイデン氏を支持。近年もファンに向かって投票を呼びかけている。しかし当該の陰謀論を裏付ける事実に基づいた根拠はない。陰謀論自体はここへ来て、ごく一部の間で語られていた内容が急速に一般の人々へと広まった。

モンマス大学の世論調査を統括するパトリック・マレー氏は声明で、「スウィフトが心理作戦に関係しているとする陰謀論は、一定数のトランプ氏支持者の間で根強く語られている」「調査前には陰謀論を耳にしていなかった人々の多くも、それを信用に足るものとして受け入れている」と述べた。

米国の成人902人を対象にした調査では、46%が陰謀論について聞いたことがあると回答。約5人に1人の18%は、陰謀論を信じていると答えた。共和党支持者では32%が、陰謀論を本物だとする見方に同意すると回答した。

しかし注目すべきことに、陰謀論が真実だと答えた回答者の42%は、世論調査で連絡を受ける前にはそれについて聞いたことがなかったと述べた。現大統領に対する先入観や、陰謀論を好む性質を示す結果となった。

スウィフトはこの数週間、陰謀論を強く肯定する人々から攻撃されている。その中にはトランプ氏の掲げる政治理念に賛同し、共和党大統領候補の指名争いにも加わった実業家のビベック・ラマスワミ氏、右派系メディアの司会者を務めるベニー・ジョンソン氏らが含まれる。

スーパーボウルの前には、トランプ氏も自身のソーシャルメディアを通じてスウィフトに圧力をかけるべく行動。大統領選でバイデン氏の支持に回るなら、自分を「裏切る」ことになると主張した。

その上で、スウィフトの恋人とされるケルシー選手には好感を持っていると明言。「本人はリベラルかもしれないし、恐らく私のことは気に入らないだろうが!」と付け加えた。

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