宇宙から落下の謎の物体、空撮に成功
(CNN) 地球に接近を続けていた謎の物体が13日夕、スリランカ沖に落下した。エイリアンの侵略や地球滅亡のような事態にはならなかったが、この物体を追跡してきた科学者らは、落下の様子の撮影に成功し喜びを表した。
アラブ首長国連邦(UAE)宇宙機関と共同で対応してきたアブダビの国際天文学センターは、物体がスリランカ沖で落下する様子を収めた短い動画を公開。空撮された画像には、物体が大気中を進む中で、多数の破片に分解していったとみられる光景が捉えられている。
より鮮明な別の動画もネット上に投稿され、青空を背景に火の玉がシャワーのような破片の尾を引いている様子も映し出された。
同センターは13日、ツイッター上で空撮作戦の成功を宣言。「我々は物体が大気圏に再突入するのを目撃し、撮影した」と述べた。
物体の正体については依然、完全には明確になっていないが、科学者らは、物体の密度が水の10%ほどしかないことから使用済みロケットブースターの一部だろうと推測。一方、エイリアンの宇宙船か、地球と衝突する軌道に乗った隕石(いんせき)ではないかとして不安を募らせる者も出ていた。
欧州宇宙機関(ESA)によると、物体は10月3日に発見され、「WT1190F」と命名されていた。