トランプ氏の支持率、30%突破 出馬時の3倍に
ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党候補指名レースでトップを走る実業家、トランプ氏の支持率が30%を超えたことが、CNNと調査機関ORCインターナショナルによる最新の世論調査で明らかになった。
共和党支持者や共和党寄りの無党派層でトランプ氏を共和党候補に指名すべきだと考える人の割合は、8月より8ポイント増加して32%に達した。出馬表明した6月と比べるとほぼ3倍だ。
2位は元神経外科医のベン・カーソン氏で、同10ポイント増の19%だった。トランプ氏とカーソン氏という、政治家ではない候補2人が過半数の支持を集めたことになる。
3位はジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事で、同4ポイント減の9%だった。
今回の結果で注目されるのは、当初、トランプ氏に批判的だった女性や大学卒の支持が増えたことだ。トランプ氏を支持する男性の割合が前月比4ポイント増の31%だったのに対し、女性では同13ポイント増の33%だった。また、大学卒の支持率は先月の16%から28%に増加した。
トランプ氏に対する支持の増加とあいまって、不法移民問題への関心も高まっている。大統領選において不法移民問題は非常に重要な争点だと答えた人は、6月の調査では共和党支持者の39%だったが、今回は51%となり過半数を超えた。この層におけるトランプ氏の支持率は42%で、カーソン氏(17%)以下を大きく引き離した。
調査はCNNと調査機関ORCが4~8日、全米の成人1012人を対象に実施した。登録有権者は930人で、そのうち474人が共和党支持者や共和党寄りの無党派層だった。