フェイスブック上場後初の決算、株急落 投資家はがっかり
ニューヨーク(CNNMoney) 交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックは26日、株式上場後初めての4半期決算を発表した。
同社の4~6月期の売上高はアナリストの予想(11億5000万ドル)を少し上回る11億8000万ドル。前年同期比で32%増だった。利益はアナリスト予想とほぼ同じだった。
純損益は1億5700万ドルの赤字となった。これは主に、IPO(新規株式公開)関連の費用がかさんだためだ。これらのコストを差し引いた1株あたりの利益は12セントとなり、こちらもアナリスト予想と同じ水準だった。
それでも投資家は不十分と見たようだ。株価は時間外取引で24ドル前後まで10%以上急落した。これは5月のIPOの公募価格(1株38ドル)から40%近く下落した計算になる。
また、7~9月期の売上高や収益の見通しを発表しなかった点も、アナリストの失望を買った。
グーグルなどと同様に、フェイスブックが今後、さらなる収益モデルを見つけることができるのかという点で懸念を抱く人は少なくない。また、パソコンではなくスマートフォン(多機能携帯電話)などのモバイル端末からアクセスするユーザーが増える中で、同社の対応が遅れているとの批判もある。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はこの点について、モバイル対応は最優先課題の1つだと認めたうえで、モバイル広告からの収益モデルの構築に取りかかっていると述べた。
前日の25日には、フェイスブック上で人気のソーシャルゲームを開発し、その大きな収入源となっているジンガも決算を発表。利益は予想を下回り、今後の業績見通しも引き下げた。ジンガ株は26日、40%近く下落した。