米アップル決算、純利益は予想下回る
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは25日、7~9月期(9月29日締め)の決算を発表した。売上高が360億ドルで純利益は82億ドル。純利益はアナリストの予想を下回り、時間外取引でアップルの株価は下落した。
ただし年末商戦が展開する10~12月期の業績見通しは強気だ。同社は前年同期比12%増の520億ドルの売上を見込んでいる。そうなればIT関連企業としては過去最高記録となる。ウォール街のアナリストの予測はこれをさらに上回る。
7~9月期の多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)の販売台数は前年同期比58%増の2700万台弱。新型の「iPhone5」の発売以降、供給が需要に追いついていないのが実情だ。多機能タブレット端末「iPad(アイパッド)」の販売台数は大方の予測を下回る1400万台だった。
決算発表後の会見でアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はライバル視されているマイクロソフトの新型タブレット端末「サーフェス」について「まだ自分でいじったことはないが、記事などを読む限り妥協の産物で中途半端な製品だ」とこき下ろした。
一方でアナリストからは、24日に発表されたiPadの小型版「iPad mini(アイパッド・ミニ)」の価格設定について質問が集中した。競合他社の7インチ型タブレット端末がどれも199ドル程度なのに比べてかなり高価格だからだ。
アップルもこうした質問は想定の範囲内だったと思われ、クックCEOは「他社と同じような7インチ型タブレット端末を作っているつもりはない。(他社端末は)あまりいい製品だとは思えない」とあくまで強気だった。