スマホやSNSは当たり前 「デジタルネイティブ」が住む新世界とは
(CNN) 「原住民」と「移民」との戦いは原住民の勝利で終わりつつあるようだ。それは、弾や槍ではなく、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」などを使った戦いだった。
IT関連の人気作家マーク・プレンスキー氏が「デジタルネイティブ(デジタル世界の原住民)」と2001年に名付けた、生まれつきIT製品などに接している若い世代が増加している。
昔はアナログの旧世界に居住していたがデジタル世界に移住することになった「デジタル移民」世代は、デジタル化に対してラッダイト運動(1800年代初頭に英国で起きた機械打ちこわし運動)などは起こしてはいないものの、IT革命への適応には苦しんでいる。
これからは、IT環境の格差が新たな戦いを誘発する可能性がある。
プレンスキー氏によれば、過去10年間のIT関連の爆発的技術進化は、コンピューターと携帯端末が人の肉体や精神の延長となり、人間がサイボーグ化する新たな共生の時代の始まりだという。
技術革新への適応のための人々の苦闘
プレンスキー氏はまた、今日の技術進化は歴史上最も速いと指摘する。
かつては、技術革新がある程度進むと頭打ちとなり、停滞期が訪れた。しかし、現在では「フェイスブック」や「ツイッター」「ユーチューブ」「スカイプ」など様々なメディアが登場し、技術革新は停滞もなくますます加速するのみだ。人々は常に急速な技術進化に後れを取ることになり、それに対処しなければならないことが大きなストレスにつながる。