アップルにもサイバー攻撃、社内のMacがウイルス感染

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(CNN) 米アップルは19日、同社の少数の従業員のコンピューターがウイルスに感染していたことが分かったと明らかにした。情報の流出には至らなかったと説明している。

アップルによると、従業員の一部が閲覧した開発者向けサイトから、ブラウザー上で動作するプログラム「ジャバ」の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用したウイルスが、複数の「Mac」パソコンに感染した。同社は「アップル社内の少数のシステムで感染を確認し、ネットワークから隔離した。アップルから情報が流出した形跡はない」と説明。ウイルス感染がいつ発生したのかは明らかにしていない。

今回の事態を受けてアップルは同日、Mac上でジャバの脆弱性を悪用するウイルスを検出・削除するためのツールを公開すると表明した。

これに先立ち米交流サイト大手のフェイスブックも15日、複数の従業員が閲覧した開発者向けサイトを通じ、1月に不正侵入の被害に遭ったと発表していた。

米国では短文投稿サイトを運営するツイッターや、有力紙のニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、政府機関のエネルギー省などが相次いでサイバー攻撃の被害に遭っている。

NYタイムズなどの新聞各社は、一連の攻撃には中国が関与していると報道。一方、フェイスブック、ツイッター、アップルなどのネット企業は中国には言及していない。

ジャバはこの数年でサイバー攻撃に悪用されるケースが相次ぎ、米国土安全保障省も1月に注意を呼びかけていた。アップルによれば、同社のOS(基本ソフト)は「OS X Lion」以降、ジャバをインストールせずに出荷するようになった。ユーザーが自分でジャバを導入した場合でも、35日以上使わなければ自動的に無効になる。

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