3月のサイバー攻撃は「北朝鮮の犯行」 韓国
(CNN) 韓国政府は10日、先月同国の放送局などが受けたサイバー攻撃は、北朝鮮による犯行だったとの見方を示した。
韓国の当局者が同日の会見で語ったところよれば、攻撃の発信元IPアドレスなどの特性を調べた結果、北朝鮮による攻撃と判断した。
攻撃があったのは3月20日。金融機関や放送局のコンピューター4万8000台以上が被害を受けた。北朝鮮の関与を疑う声はその直後から上がっていたが、韓国政府が正式に北朝鮮の犯行と言明したのは初めて。北朝鮮側は反応を示していない。
同当局者によると、北朝鮮は攻撃の準備に少なくとも8カ月かけたとみられる。攻撃は約10カ国を経由して仕掛けられた。プログラムは過去に北朝鮮が使ったものに似ていたという。韓国は2010年と12年にも金融機関、放送局を標的とした同様の攻撃を受け、北朝鮮の関与を指摘したが、北朝鮮側はいずれも否定した。
北朝鮮は最近、挑発的な言動を繰り返し、朝鮮半島情勢の緊迫化を招いてきた。米韓両国は、北朝鮮がまもなくミサイル発射を強行するとみて警戒を強めている。