携帯電話を30秒で充電装置、米高校生が開発
(CNN) 米半導体大手インテルが世界の若者を対象に実施している科学コンテストで、携帯電話のバッテリーをわずか30秒で充電できる装置を開発した米カリフォルニア州の高校生が入賞を果たしたことが21日までに分かった。
入賞したのはカリフォルニア州サラトガのリンブルック高校3年生、イーシャ・クハレさん(18)。このほどアリゾナ州フェニックスで開かれた授賞式に出席した。
クハレさんが開発した「スーパーコンデンサー」はわずか約2.5センチほどの大きさ。小型ながら大量の電気を蓄えて、携帯電話のバッテリーをわずか20~30秒で充電できるという。自動車のバッテリーの高速充電にも利用できるとクハレさんは話している。
インテルはこの発明について、世界で急速にモバイル化が進む中で、「エネルギー効率の高い蓄電装置の重要性」を理解していると評価した。
クハレさんはこの秋に米ハーバード大学に進学する予定で、賞金5万ドル(約510万円)は学費に充てる予定だという。
クハレさんと共に入賞し、同額の賞金を授与された米ルイジアナ州のヘンリー・リン君は、銀河団の研究を通じ、暗黒物質や暗黒エネルギーといった宇宙物理学のなぞの解明に寄与したと評価された。
最優秀賞の「ゴードン・ムーア賞」は、ルーマニアの19歳の男性が受賞した。人工知能を使った低コストの自走車の実用モデル開発が評価され、賞金7万5000ドル(約760万円)を授与されている。