アップルCEO、グーグル・グラスの課題を指摘 参入に意欲も
カリフォルニア州ランチョパロスベルデス(CNN) 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は28日、テクノロジー関連の企業トップらが集まるイベントでの対談で、米グーグルが発売を予定している眼鏡型端末「グーグル・グラス」などについて意見を述べた。
クック氏は、グーグル・グラスの価格が1500ドル(約15万円)に設定されていることなどを理由に、普及させるのは難しいとの見方を示した。また自身が眼鏡を使っていることに言及し、「かけなくてもいいのに眼鏡をかけるという人はあまりいない」と指摘した。
開発がうわさされている「iWatch(アイウォッチ)」のように、身に着けて使うウエアラブル端末の市場へ参入する可能性については、「解決すべき課題は多い。探究しがいのある分野だ」と述べた。
アップルが韓国のサムスン電子や台湾のHTCなどライバルに押され気味で、「格好良さ」という要素を失いかけているという説に対しては、「アップルは窮地に立っているのか。そんなことは決してない」と強調。例として、スマートフォンからのネット接続の59%に「iPhone(アイフォーン)」の基本ソフト「iOS」が使われていることを挙げた。
アンドロイド搭載のスマートフォンの世界販売台数がiPhoneをしのいでいるとの指摘には、「勝利とは、どれだけたくさんの製品をつくるかではない。われわれの目標はいつも最高の製品をつくることだ」と反論した。