スマートテレビに脆弱性、カメラで「のぞき見」される恐れも 米
ラスベガス(CNNMoney) 米ラスベガスで今週開催されたサイバーセキュリティーに関する会議「ブラックハット」で、韓国サムスン電子のインターネット接続可能な多機能テレビ(スマートテレビ)に脆弱(ぜいじゃく)性があり、ハッカーに乗っ取られる恐れがあったと米セキュリティー企業が明らかにした。
米iSECパートナーズは、サムスンのスマートテレビの複数の機種をテスト。テレビに搭載されていたブラウザー(ウェブ閲覧ソフト)を外部から容易に操作できる脆弱性を発見したという。
ブラウザーではテレビの内蔵カメラも制御。この脆弱性を利用して、離れた場所から内蔵カメラのスイッチを入れることが可能になる。画面上には何の表示も出ないため、テレビを見ているつもりが逆にハッカーから見られてしまう可能性があったという。
サムスンは既にこの問題に対応済みだという。
この問題は、ネット接続機能を持ちながらセキュリティー対策が講じられていない機器全てに関係する問題だ。監視カメラや電灯、暖房制御システム、玄関の鍵に至るまで、ネットを介した遠隔操作を売りにした製品は増えている。
iSECの研究者によれば、ハッカーの攻撃を防ぐにはパソコンと同様に、メーカーの提供するセキュリティー機能のアップデートを定期的に適用することが重要だという。