亡命のCIA元職員に個人情報保護の仕事提供、ロシア企業
(CNN) 米情報機関「国家安全保障局」(NSA)による極秘の個人情報監視を暴露して訴追され、モスクワの空港で滞在していた米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者がロシアへの一時亡命を認められた問題で、ロシアのソーシャルサイトの創設者は3日までに、同容疑者をサイト開発者として雇いたいとの考えを示した。
ロシアのサンクトペテルブルクにある同社の支社で雇用したいとしている。サイトの創設者は「エドワード(容疑者)はサイト利用者数百人万人の個人情報保護につながる仕事に関心があるだろう」と述べた。
米国政府の犯罪をさらけ出した同容疑者の行動を称賛もした。
スノーデン容疑者のアナトリー・クチェレナ弁護士によると、容疑者は1日に一時亡命を認められた後、モスクワ・シェレメチェボ空港を出てモスクワ市内で米国人と同居している。この米国人とはインターネット上で知り合ったという。
クチェレナ弁護士は、スノーデン容疑者は米情報機関要員が追跡を依然続けていると信じており、自らの命と健康維持への懸念を抱いているという。
一方、ロシア通信は3日までに、スノーデン容疑者の情報暴露の是非などについてロシア国民の51%がこれを支持したとの世論調査結果を伝えた。49%が不支持もしくは考えがまとまっていないと回答していた。
ロシアの世論調査機関レバダセンターの調査によると、同容疑者の亡命については43%が賛成した。