米グーグル幹部、中国の新興メーカーに転職
香港(CNNMoney) 米インターネット大手グーグルでスマートフォン「アンドロイド」の部門副社長を務めていたヒューゴ・バラ氏が、中国の新興スマートフォンンメーカー、小米科技(本社北京)に引き抜かれた。
バラ氏はグーグルの交流サービス「グーグルプラス」を通じてグーグル退社を発表。小米科技の雷軍(レイ・ジュン)最高経営責任者(CEO)は中国の短文投稿サイト「新浪微博」に投稿を寄せ、バラ氏を10月から幹部として迎えると発表した。
小米科技は中国で6番目に大きなスマートフォンメーカー。2010年の創業で、アンドロイドを搭載した手ごろな価格の消費者向け携帯端末を手がけて急成長している。
調査会社カナリスのアナリスト、レイチェル・ラシュフォード氏は、バラ氏の幅広い人脈は小米科技にとって魅力であり、同氏の存在によって国際進出を目指す小米科技の信頼性も高まると解説する。
カナリスによれば、小米科技の昨年の年商は20億ドル。今年4~6月期には、中国国内でのスマートフォンの売り上げでアップルを抜いた。同期の中国の出荷台数に占めるシェアは5%となっている。
創業者でCEOの雷軍氏は、アップル創業者になぞらえて「中国のスティーブ・ジョブズ」とも呼ばれる人物。故ジョブズ氏と同じような黒いシャツとジーンズ姿で現れることもある。米誌フォーブズの起業家長者番付にも登場し、同誌のインタビューで「私は常に自問していることが2つある」「小米科技はユーザーに素晴らしい驚きを提供できているか。そしてユーザーは小米科技の製品を友人に勧めてくれるかだ」と語っていた。