レーザーで地面に「自転車」を照射、新型ライトで事故防止
(CNN) 自転車を使う人が増える中で後を絶たない交通事故を減らそうと、英国の学生が、進行方向の地面にレーザー光線で自転車の図を描いて車に自転車の存在を知らせるライトを開発した。
このライト「ブレイズ」は自転車の前面に取り付けるLEDライト。進行方向の5メートル先の地面に緑色のレーザー光線で自転車の図を描き出し、自転車が来ていることを車に知らせる仕組み。これによって、直進する自転車が横から来た車に衝突される事故を防ぐ狙いだ。
ブレイズを開発したのは、英ブライトン大学で物理学を学ぶ学生エミリー・ブルックさん。交差点などの死角で自転車が車にはねられる事故が多発している現状に着目した。
自転車に乗っていて死亡したり重傷を負ったりした人は、英国だけで昨年1年間に3000人を超すという。ブルックさんは、「事故に遭った自転車の79%は直進中に、曲がってきた車にはねられていた。ブレイズはそうした自転車の事故を防ぐために開発した」と説明する。
通勤などに自転車を使う人は、米ニューヨークや英ロンドンなど世界の大都市で増えており、ロンドンでは過去10年で自転車利用者が倍以上に増えている。
米ラスベガスで16日に開幕する自転車業界の年次見本市「インターバイク」では、こうした自転車を守るための新製品や、高周波の警報音を出して犬を遠ざける装置など、さまざまな新製品が出展される。