盗聴報道は「まったくの誤り」 米NSA長官が主張
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)の盗聴疑惑を巡り、NSAのアレキサンダー長官とクラッパー国家情報長官が29日、米下院情報特別委員会の公聴会に出席し、情報活動の合法性を主張した。
米当局が欧州諸国で市民の通話や電子メールを直接的に傍受したとする報道について、アレキサンダー長官は「まったくの誤りだ」と述べ、「これらはわれわれが欧州市民から集めた情報ではない」と明言した。
アレキサンダー長官は、中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者が暴露した機密文書を報道機関が誤解したと主張。実際に収集したのは電話番号や日時、通話時間などのデータで、うち一部はNSAが合法的に取得し、残りは同盟国から提供されたと語った。
そのうえで、NSAの情報収集活動は「米国内だけでなく欧州、さらには世界中で多くの命を救ってきた」と強調した。