タブレットの顧客満足度調査、サムスンが初の首位
(CNN) 世界的な調査・コンサルティング会社JDパワーが年2回行っている顧客満足度調査で、韓国サムスン電子のタブレットの満足度が米アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」のそれを初めて上回った。
サムスンは同調査で、1000点満点中835点を獲得し、アップルの833点をわずかに上回り、首位となった。また米インターネット通販大手アマゾンが826点で3位となり、台湾のパソコンメーカーのエイスースとエイサーがそれぞれ4位と5位に入った。
このランキングは、今年の3月から8月までに回答したタブレットユーザー3375人のユーザーエクスペリエンスに基づいており、1日に発売されたばかりのアップルの第5世代タブレット端末「iPad Air(アイパッド・エア)」と「iPad mini(ミニ)」の新モデルの評価は含まれていない。
しかし専門家からは、JDパワーの採点システムを疑問視する声が上がっている。今回の調査では、回答者は「性能」「使いやすさ」「スタイル・デザイン」「機能」の4項目でサムスンのタブレットよりアップルのアイパッドに高い点を付けており、サムスンが上回ったのは「価格」だけだ。
経済誌フォーチュンのフィリップ・エルマー・デウィット氏は「このランキングを見た記者は皆、頭を抱えている」とし、「サムスンがアップルを上回ったのは価格だけ。JDパワーの発表によると、総得点に占める価格の割合はせいぜい16%にすぎない」と述べている。
CNNは1日、この件についてJDパワーにコメントを求めたが、回答は得られなかった。