フェイスブックとアップル、卵子凍結に保険適用
ニューヨーク(CNNMoney) 米IT大手のフェイスブックとアップルが、女性従業員の卵子凍結を医療保険の適用対象とする方針を決めた。
卵子凍結は、将来の出産に備えて卵子をあらかじめ採取して保存しておく技術。米国では2012年にもはや「実験的」な医療ではないと認められたが、がん治療で卵巣機能を失う恐れのある場合などを除き、一般に保険は適用されない。主要企業が健康な女性の卵子凍結を適用対象としたケースは、これが初めてとされる。
フェイスブックの保険では今年1月から、卵子凍結を含む妊娠医療が最大2万ドル(約214万円)までカバーされている。アップルも来年1月から適用を開始する予定だという。
凍結の費用は1サイクルにつき少なくとも1万ドルで、その後の保存に年間500ドル以上かかる。医師から20個以上の卵子を保存するよう勧められ、凍結を2サイクル実施するケースが多い。
卵子凍結によって、女性は出産をあきらめることなくキャリアを築くことができる。しかし一部には、女性に当面「子育てより仕事優先」という選択を強いることになると懸念する声もある。