ネット利用者の4割が嫌がらせを経験 米調査
(CNN) インターネット利用者の40%がネット上で嫌がらせを受けた経験があることが、世論調査機関ピュー・リサーチ・センターが22日に発表した調査で分かった。特に女性が深刻な被害に遭いやすい実態も浮き彫りになった。
調査はネット利用者2849人を対象に実施された。それによると、ネット上で嫌がらせを受けたことがあるという回答は40%、他人に対する嫌がらせを目撃したことがあるという回答は約73%に上った。
嫌がらせの内容は、悪口や中傷などのほか、ストーカー行為や性的嫌がらせ、暴力の脅しなど深刻なものも多かった。
深刻な嫌がらせを経験したというユーザーは男性よりも女性の方が圧倒的に多かった。18~24歳の女性は26%がネット上でストーカー行為をされたことがあると答え、性的嫌がらせに遭ったという回答も25%に上る。
被害に遭った場所はフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアが全体の3分の2を占め、次いでウェブサイトのコメント欄(22%)、オンラインゲーム(16%)、電子メール(16%)などが多かった。
ネットの匿名性を反映して経験者の半数は、知らない相手からの嫌がらせだったと答えている。
米国では実際に、ゲームに関する発言を巡って数人の女性がレイプや殺害の脅迫を受けたり、個人情報を盗まれてネット上にさらされたりする事態が相次いで社会問題化した。一連の事件では少なくとも2人の女性が暴行の脅迫を受け、自宅を出ることを余儀なくされている。