アップルのクックCEO、同性愛を告白

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アップルのティム・クックCEOが同性愛者であることを告白

アップルのティム・クックCEOが同性愛者であることを告白

ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は30日、自身が同性愛者である事実を初めて公表した。

「私はゲイであることを誇りに思う。ゲイであることは神から与えられた素晴らしい贈り物だと考える」。クック氏はブルームバーグ・ビジネスウィークに寄せた手記にそう記している。

同氏はこれまで基本的なプライバシーを保とうとしてきたが、自身も他人の犠牲から恩恵を受けてきたと告白。「もしアップルのCEOがゲイだという事実が、自分自身を受け入れることに苦しんでいる人を助けたり、孤独を感じている人を慰めたり、平等を訴える人を鼓舞したりできるなら、私自身のプライバシーと引き換えにする価値はある」と決意したという。

これまでも自身の性的指向を隠していたわけではないという。しかし公の場で明らかにしたのは今回が初めて。「アップルの同僚の多くは私がゲイだと知っているが、それで私に対する態度が変わるわけではない」と指摘した。

米大手700社のCEOで同性愛者であることを公表している人物はほかにいない。1995~2007年までBPのCEOだったジョン・ブラウン氏は、元ボーイフレンドに公表され、辞任に追い込まれた。

ブラウン氏は30日、「自分の性的指向について公言することで、ティム・クック氏は模範的存在になり、企業界の変化を加速させるだろう」と称賛した。

クック氏は1年前、性的指向に根差す職場での差別解消を目指した米連邦法を支持すると表明。昨年12月にはオーバーン大学で行った講演で、「私はさまざまな種類の差別を目の当たりにし、経験してきた。そうした差別の根源はすべて、多数派とは違う人たちへの恐怖にあった」と語っている。

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