インターネットに猫ばかり氾濫する理由
グランピーキャットは一目見た相手を虜にし、書籍やテレビ番組やコーヒー飲料「グランペチーノ」の売り上げも好調。飼い主のタバサ・バンデセンさんが仕事を辞めることも許可した。
一方、インターネット上でグランピーキャットに匹敵する犬は存在しない。映画(ラッシーやベンジー)や漫画(スヌーピーや101匹わんちゃん)は犬が独占しているかもしれないが、デジタル界での存在感は薄く、登場すれば恥をかく。
なぜインターネットはこれほど猫だらけなのか。
最もよく引用されるのが、猫類は外を一緒に散歩する相手ではないからという説だ。猫が外を歩くときはひとりで歩く。だから飼い主は相棒を見せびらかしたいと思う。「インターネットは猫にとってのドッグラン。私もほかの猫好きと交流するため猫をフォローしている」。フリスキー広報のナイキー・ロバーツさんはそう話す。
猫独特の神秘性を挙げる専門家もいる。猫は古代エジプトで神としてあがめられ、昔の日本では化け猫として恐れられ、世界各地で魔法と結び付けられている。