アップルウォッチ、入れ墨あると動かない?
ニューヨーク(CNNMoney) 発売されたばかりの米アップルの腕時計型端末「アップルウォッチ」は、タトゥー(入れ墨)との相性が悪いとの見方が出ている。手首にタトゥーを入れているとアップルウォッチの心拍センサーが正常に機能しないとの指摘が一部ユーザーから上がっているためだ。
アップルウォッチはユーザーの心拍を検知することで、手首に巻かれたことを認識する。ところが手首にタトゥーを入れているとそれがうまくいかず、決済サービスの「アップルペイ」も使えなければ通知も受け取れず、電話をかけることも、一部のアプリを使用することもできなくなるという。
短文投稿サイトのツイッターや、ソーシャルニュースサイト「レディット」では、問題を訴えるユーザーの声が相次いで上がっており、アップル情報のブログ「iMore」でも、不具合の存在が指摘されている。
ここで問題となるのは、アップルウォッチが心拍を検出するメカニズムだ。
アップルによれば、アップルウォッチは背面から手首に向けて緑色のライトと赤外線ライトを照射。光は皮膚の下を流れる血液の赤に吸収されるか反射されるかする。心臓が脈を打てば血流は増えるし、心拍の合間には減る。このタイミングを測ることで心拍数が分かるわけだ。つまり濃い色、特に赤い色のタトゥーがあると、緑の光は吸収されて赤い光は反射されてしまう。黒いタトゥーであればどちらの光も吸収されてしまい、やはり心拍センサーはうまく機能できなくなる。
濃い色の肌や傷跡のある肌でも、光を通すので問題はない。だがタトゥーの色素は不透明で、外部からの光を遮ってしまう。
この件で、アップルの広報からのコメントは得られていない。