サハラ砂漠に世界最大級の太陽熱発電所 モロッコ
(CNN) 太陽光を反射鏡で集め、熱に変換してタービンを回す集光型太陽熱発電(CSP)。この方式で世界最大となる発電所が北アフリカ・モロッコのサハラ砂漠に完成し、今月上旬に運転を開始した。
モロッコ中部のワルザザードは、「アラビアのロレンス」や「グラディエーター」などハリウッド映画のロケ地として知られる都市だ。CSPのヌール発電所はその近郊に建設された。
世界銀行の気候投資基金(CIF)によると、2018年までには100万世帯以上の電力をまかなうようになる見通し。年間約76万トンの二酸化炭素(CO2)削減効果が期待される。
CSPの発電所は太陽光発電施設と比べて建設費が高いが、夜間や曇った日のために電力を蓄えておくことが可能だ。
反射鏡で集めた光で液体を加熱し、そこから生じた蒸気でタービンを回す。熱媒体として使われる溶融塩は夜になっても熱い状態を保つため、発電を続けることができるというわけだ。