未来の列車「ハイパーループ」、時速640キロの走行実験へ

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チューブ内で列車を走らせるというアイデアは、マスク氏が2013年に発表した

チューブ内で列車を走らせるというアイデアは、マスク氏が2013年に発表した

ラスベガス(CNNMoney) 未来の超高速列車「ハイパーループ」の開発を進める米新興企業ハイパーループ・ワンは10日、時速約640キロで列車を走らせる初の公開実験を11日に米ノースラスベガスで実施すると発表した。

加圧チューブ内で高速列車を走らせるというハイパーループの構想は、米テスラ経営者のイーロン・マスク氏が2013年に打ち出した。乗客を乗せたカプセルは部分的に加圧したチューブの中を時速1120キロを超す速度で走行する。磁力を使ってカプセルをチューブの中で浮上させ、推進させる仕組み。

サンフランシスコからロサンゼルスまでにかかる時間はわずか35分。マスク氏はこのアイデアを公開し、未来の列車の開発を他社に委ねた。

このうち競合各社に先駆けて公開実験を発表したハイパーループ・ワン(本社ロサンゼルス、旧ハイパーループ・テクノロジーズ)は、カリフォルニア州にとどまらず、世界各国の運輸大手との提携を発表し、ロングビーチとロサンゼルス間の貨物運輸技術にも目を向ける。

同社は航空機並みの速度を実現しながら周辺に影響を与えることなく市中心部に直結できる列車の構想を描く。列車は地下や海底を走らせる可能性もある。

世界中からアイデアを募るコンペも実施しており、2017年に発表する優勝者と組んで、ハイパーループ技術の開発に着手する予定だという。

一方、同社と競合するハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズは、米ローレンス・リバモア国立研究所が開発した受動磁気浮上技術のライセンス契約を結んだと発表した。

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