コンタクトレンズで写真撮影、ソニーが特許出願
サンフランシスコ(CNNMoney) カメラやスマートフォンを使わなくても、コンタクトレンズをはめてまばたきするだけで写真が撮れる――。ソニーがそんな技術の特許をこのほど米特許商標庁に出願した。
ソニーが特許出願したコンタクトレンズは、内蔵のセンサーとカメラを使ってまばたきするだけで静止画や動画を撮影できる。意識して行うまばたきと無意識のまばたきとの違いを識別し、目を見開いて閉じる動作でシャッターを切る仕組み。
絞りやシャッタースピードなどの高度な調整も可能で、撮った写真はスマートフォンなどに転送できる。
IT業界では目が「次の未開拓地」として注目を集め、米グーグルやマイクロソフトなどがしのぎを削る。
カメラ機能を持たせたコンタクトレンズは韓国のサムスン電子も特許を取得した。こちらもまばたきで操作でき、レンズを拡張現実装置として使えば目の上に画像を直接投影できる。
グーグルも2014年に血糖値を測定できるコンタクトレンズの開発に当たっていると発表。最近では簡単な手術で眼球に埋め込む電子レンズの特許を出願した。こちらは主に視力矯正を目的としている。
ただしいずれもまだ特許出願の段階で、実現するのは何年も先になる見通し。見えないカメラで撮影されるプライバシー問題や、身体に張り付いたカメラで自撮りする難しさについて、考える時間はたっぷり残っているということだ。