ツイッター、半年で37万件のアカウント停止 テロ助長で
サンフランシスコ(CNNMoney) 米ツイッターは21日、テロ行為を助長するとの判断で昨年後半の6カ月間に停止したアカウントが37万7000件近くに上ったことを明らかにした。
2012年から毎年2回、各国政府からの削除要請などを公開している「透明性報告書」の中で言及した。同報告書に過激派対策の情報を盛り込んだのは初めて。今後も情報公開を続けるとしている。
計37万6890件のうち、政府の要請を受けて削除したアカウントは2%にとどまった。不特定多数に悪質なメッセージを送り付ける「スパム行為」を取り締まるため、ツイッターが独自に設けているシステムで見つかったケースが74%を占めるという。
ツイッターは15年に過激派対策への取り組みを表明し、昨年2月には外部組織との連携や監視チームの養成、政府主催の会議への出席などを柱とする強化策を発表した。
15年8月から昨年12月までに停止したアカウントの合計は、63万6248件に達したという。
インターネットへの投稿などでテロを助長する行為に対しては、ほかの米ソーシャルメディアも対策に乗り出している。その一例として、フェイスブックとグーグルは過激派の動画などを自動的に検知し、削除する技術を導入している。