怖いけど見てみたい 米国の「不気味」発見スポット7選
(CNN) 不気味な物はどこにでもある。微生物の排泄物で発酵させたパン、怪物のような形をした爬虫類や深海魚、さらに我々人間の血液や内臓も不気味な色や形をしている。
この不気味な物に対する嫌悪感は死への恐怖から来ているのは明らかだが、それは一面的な物の見方だ。医学標本は不気味だが、それによって人体の驚くべき機能が理解できるし、恐ろしい細菌やグロテスクな昆虫も自然の持つ果てしない創造力が具現化したものだ。
たじろぎたくなる衝動を抑え、不気味な物をそのまま受け入れることができれば、多くの発見や楽しみを体験できるだろう。
そこで、今回はすぐにでも「不気味発見の旅」に出られるよう、米国の不気味な場所7カ所を紹介する。
1.バークレーピット(モンタナ州ブッテ)
鉱山跡の湖バークレーピットの不気味な美しさの秘密は汚染だ。27年に及ぶ露天採鉱により、10億トン以上の土や貴重な鉱石が除去された。1982年に採鉱は終了したが、土が除去された後の穴に酸や有毒な重金属を含む地下水が流れ込んだ。
2.ムター博物館(フィラデルフィア)
ムター博物館は、1858年にトーマス・デント・ムター博士がフィラデルフィア外科医カレッジに標本のコレクションを寄贈したのがきっかけで作られた医学博物館だ。
館内には、人間の頭蓋骨や罹病器官の標本の他、耳鼻咽喉科医が人の食道や気管から取り出した2000以上の異物や、日焼けした人間の皮膚の標本など、医学的に珍しい品々が展示されている。中でも興味深いのは、死後、体を完全に鹸化、つまり体内のすべての油脂を石鹸に変えた「ソープレディ」と呼ばれる女性だ。開館時間は毎日午前10時から午後5時まで。
本記事は「Gross America」の著者、リチャード・フォーク氏による特別寄稿です。