ルーブル美術館、すり多発で一時閉館 職員が抗議スト
(CNN) フランス・パリのルーブル美術館で観光客や職員を狙ったすりが横行し、職員の抗議ストライキで一時閉館する事態になった。
英紙ガーディアンによると、同美術館の館内では組織的なすりが横行し、観光客や職員の被害が多発。つばを吐いたり蹴ったりといった乱暴な手口が使われるケースも増えているという。
美術館は警察との連携を強化するなどの対策を講じているものの、被害は後を絶たず、この状況に業を煮やした職員が10日に抗議のストを展開した。
同博物館の担当者は電話取材に対し、11日は通常通りに午後5時半まで開館していると説明。10日の出来事についてはノーコメントを通し、電話を切った。
ルーブル美術館は2009年と01年にも労使紛争のため閉館したことがある。15日には館長が交代予定で、新館長は就任早々、対策に追われることになりそうだ。
同美術館はレオナルド・ダビンチなど世界の巨匠の作品を収蔵。入場者数は世界の美術館の中で最も多く、昨年は約1000万人が訪れた。しかし入場する場合は身の回り品に気を配った方がよさそうだ。