世界有数「星空保護区」、ナミブ砂漠
ナミビア・ナミブ砂漠(CNN) 総面積約8万800平方キロを誇るナミブ砂漠は、少なくとも5500万年前から太陽が照り付け、世界最古の砂漠と言われる。この過酷な環境で、天文学者のロブ・ジョンストン氏は、空き時間に天体観測を続けている。
日没が近づくと、ジョンストン氏は車で砂漠の真ん中にある放棄された滑走路に向かい、そこで日没と同時に複雑な望遠鏡を組み立てる。
ジョンストン氏は「360度、地平線のパノラマが見えるこの場所は、天体観測に最適だ」と述べ、さらに次のように続けた。
「ここには遮るものが何もない完全な夜空がある。文字通り光害が一切ない、完全な暗闇だ。これこそまさに我々が求めているものであり、ここが極めて特別な場所であるゆえんだ」
国際ダークスカイ協会は昨年、この地域を国際的な「星空保護区」に指定した。それは、ナミブ砂漠の夜空が地球上で測定された最も暗い夜空の1つであることを意味する。ナミブ砂漠はアフリカ初の星空保護区であり、保護区は世界に他に4カ所しか存在しない。