ビール通が選ぶ、アジアのベストバー10選
(CNN) クラフトビール(地ビール)革命は終わりを迎え、1つの流行だったクラフトビールは今やごく一般的な飲み物となりつつある。
特にアジア・太平洋地域ではクラフトビールへの需要が急増しており、全米ビール醸造者協会の2013年のデータによると、同地域への米国産クラフトビールの出荷量は前年から7割以上も増えたという。そこで今回は、アジアでビールを飲むのに最適な場所を10カ所紹介する。
1.ミッケラー・バンコク(タイ・バンコク)
ミッケラーは、2006年に高校の科学教師だったミッケル・ボルグ・ビャーグソ氏が仲間と共同でデンマークのコペンハーゲンに設立した、特定の醸造所を持たない「ファントム(実体のない)ブルワリー」だ。
ビャーグソ氏は、毎年100種類以上のミッケラービールをすべて欧州や米国の信頼できるホストブルワリーで醸造している。ビャーグソ氏が開発したこの手法は、今や世界の多くのブルーマスター(醸造責任者)が採用している。
ビャーグソ氏は実験的な方法でさまざまなレシピを開発しているが、そのレシピは1度しか使われないことが多い。古いバーボン用のたるの中で8カ月間寝かせて作るビア・ギーク・バニラ・シェイク(バーボン・エディション)もその1つだ。
ミッケラービールは、その独特な風味と希少性で多くの熱狂的ファンを獲得してきた。今年1月にオープンしたミッケラー・バンコクは、アジア初のミッケラー・バーで、コペンハーゲンにある明るく、陽気な設計の「ミッケラー&フレンズ」バーをモデルに作られた。バンコクで最多の30タップを備え、その約半数がミッケラービールに割り当てられている。
2.グレート・リープ・ブルーイング(中国・北京)
米国で生まれ育ったブルーマスター、カール・セッツァー氏は、2010年に開設した北京初のマイクロブルワリー「グレート・リープ・ブルーイング(GLB)」に、自身が拠点とする中国の要素を取り入れている。
GLBは米国人が経営するブルワリーだが、地元中国の原料のみを使用し、北京市内に点在する胡同(フートン)と呼ばれる細い路地に12タップを備えるテイスティングルームを構えるなど、立派な中国企業だ。
セッツァー氏は、最初に胡同に開設したブルーパブ1号店と、北京朝陽区に基幹店として新たに開設した、より規模の大きな2号店で、少なくとも毎月1種類の新作ビールを提供することを目標に、毎年40種類以上のビールを醸造している。