「世界一危険な道」、立入禁止解除へ スペイン
(CNN) 「世界一危険な道」と呼ばれ、10年以上も立ち入り禁止となっていたスペインの遊歩道の大がかりな改修プロジェクトが完了し、26日に開通することになった。
南部マラガ州のエルチョルロ村を起点とする「カミニート・デル・レイ」は断崖絶壁に面した遊歩道で、100メートル下にグアダルオルセ川が流れる。
もともとは水力発電作業用の通路として、1900年代初めごろに建設された。しかし年月を経て傷みが激しくなり、1999年と2000年に死亡事故が相次いだことから、政府が立ち入りを禁止していた。
スペインの日刊紙エルパイスによると、改修工事は地元自治体が550万ユーロ(約7億円)をかけて実施。ルートの全長7.7キロのうち2.9キロが遊歩道で、ガイタネス峡谷にかかる橋などの名所がある。途中には険しい斜面もあり、徒歩での踏破にかかる時間は4~5時間。
入場料は26日の開通から半年間は無料。入場時間は4月~10月が午前10時~午後5時、11月~3月は午後2時まで。希望者は公式サイトで事前に予約する必要がある。