フランシスコ法王、離宮を一般公開 美術品も展示
(CNN) 型破りの行動で知られるローマ法王フランシスコが、またひとつ伝統を覆した。歴代の法王が別荘として使ってきた離宮の一般公開に踏み切ったのだ。
ローマから約25キロ離れたアルバーノ湖のほとり、カステル・ガンドルフォの離宮は、22日から内部が公開されている。書斎や礼拝堂、質素な寝室など、これまで一般市民の目に触れることのなかった20室のほか、付随して展示される美術品も見学できるようになった。
このうち寝室は第2次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下で法王ピウス12世がかくまっていたユダヤ人女性たちの出産に使われた。ピウス12世、パウロ6世という2人の法王が息を引き取った部屋でもある。
ヨハネ・パウロ2世は同離宮を好んで利用し、プールを設置して物議を醸したり、トランクス姿を写真に撮られたりした。