著名シェフ経営の二つ星レストラン閉店、「ワーク・ライフ・バランス」向上理由に

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ロンドン・メイフェア地区にあるレストラン「ル・ガヴローシュ」が来年1月で閉店する/Chris Ratcliffe/Bloomberg/Getty Images

ロンドン・メイフェア地区にあるレストラン「ル・ガヴローシュ」が来年1月で閉店する/Chris Ratcliffe/Bloomberg/Getty Images

(CNN) テレビなどで活躍する著名シェフのミシェル・ルー・ジュニア氏が、英ロンドン市内で経営するミシュラン二つ星のレストラン「ル・ガヴローシュ」を来年1月で閉店すると発表した。

ルー・ジュニア氏はこのほど発表したコメントの中で、父とおじが56年前に開店したレストランを閉める理由について、家族と過ごす時間を増やすためと説明した。

「軽はずみな決断ではなかったことを、どうか分かってください」と同氏は述べ、「より良いワーク・ライフ・バランスのための時間」をつくりたかったと説明している。「私とルー家のみならず、ガヴローシュのチームやあなた方、長い間私たちの家族になってくれたお客様にとって、ル・ガヴローシュの意味はあまりに大きい」とした。

閉店の決断については、店のリース契約が期限切れを迎えたことで「今後のことを検討する機会」となり、「ページをめくって先へ進む」べき時だと感じたとしている。同氏は1991年から同店の経営を引き継いでいた。

店の経営は順調で、毎週予約がいっぱいの状況が続いているといい、ルー・ジュニア氏は「特にこれからの数カ月はできるだけ大勢の皆さんを歓迎します」と宣言、「華々しく行きましょう」と言い添えた。

今後については、期間限定のポップアップ店やイベントへの出店の形で「生き続ける」と強調している。

ル・ガヴローシュの店名はビクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」の登場人物名に由来する。68年、ロンドンのスローンスクエアに開店して間もなく英国で初めてミシュランの一つ星を獲得し、続いて初の二つ星レストランとなった。

82年、メイフェア地区に移転した後に獲得した初の三つ星は93年まで保ち続けた。

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