787型機、南極に初着陸 ノルウェー極地研究所の特別便

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南極大陸の雪原にできた「滑走路」にボーイング787が着陸した/Norwegian Polar Institute

南極大陸の雪原にできた「滑走路」にボーイング787が着陸した/Norwegian Polar Institute

(CNN) 米ボーイング社製の旅客機「787」が研究員ら45人や関連資材12トンを積んで南極へ飛び、氷原でできた長さ3000メートル、幅60メートルの「滑走路」への着陸にこのほど初めて成功した。

機内に2通路がある大型機種でもある同機の人員輸送能力は最多で330人。

ノース・アトランティック航空がお膳立てした今回の飛行は、北欧ノルウェーの極地研究所の特別便。南極でノルウェーが管理権を主張する場所にあるトロール研究所への後方支援などが目的だった。

同機は今月13日にノルウェーの首都オスロを出発。南アフリカのケープタウンに寄港後、南極へ向かっていた。明るい日差しを浴びながらトロール飛行場に着陸したのは現地時間の15日午前2時すぎだった。南極は現在、夏季となっている。

ボーイング社の現場業務担当の責任者は、787の燃費効率を考えれば南極への飛行で再給油の必要がなくケープタウンに帰還できると誇示した。

ノルウェー極地研究所の幹部は、大型の航空機の利用は環境維持にもろさがある南極大陸への到達でより持続可能な方途になることだと評価。最も重要な点として、二酸化炭素の排出量の削減と、南極の環境に及ぼす悪影響の減少に言及した。

787のような大型機の投入は、トロール研究所への支援態勢で全く新しい局面を開くとし、自国による南極研究の強化につながると強調した。

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