「アイザック」の被害拡大 米南部で死者、数千人が避難

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ISSから見たハリケーン「アイザック」の様子

(CNN) 米南部を襲った熱帯低気圧「アイザック」の影響で、ミシシッピ、ルイジアナの両州で30日までに洪水や停電などの被害が広がり、住民数千人が避難、1人が死亡した。

アイザックはハリケーンとなって28日にルイジアナ州に上陸後、勢力が衰えて30日までに熱帯低気圧となった。しかしメキシコ湾岸の一帯ではこの日も豪雨が続き、ミシシッピ州とルイジアナ州はタンギパホア川流域の低地の全住民に避難命令を出した。

米国立測候所によると、タンギパホア川の水位は30日午前の時点で約5.2メートルと洪水位を超え、31日までに5.9メートルに達する見通し。ミシシッピ州にあるタンギパホア湖のダムは、決壊には至っていないものの損傷が激しく、周辺の住民や商店に避難勧告が出された。

同州ではこれまでに住宅数千棟が損壊し、住民多数が避難。道路上のがれきの撤去作業をしていたレッカー車の運転手が倒木の下敷きになって死亡した。

ルイジアナ州では南部のバプティスト郡で湖の増水により数千人が避難し、州兵が取り残された住民の捜索を行っている。

電力会社によれば、アーカンソー、アラバマ、ルイジアナ、ミシシッピの各州で依然82万7000世帯が停電している。

アイザックは現地時間の30日午後1時現在、最大風速18メートルに低下し、北北西の方向へ進んでいる。この影響で3件の竜巻が発生し、住宅が吹き飛ばされたり送電線が寸断されたりするなどの被害が出た。

オバマ大統領はミシシッピ、ルイジアナの両州を大規模災害地域に指定した。

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