強盗犯から必死で逃れた20歳店員、警官の誤射で死亡 NY
ニューヨーク(CNN) ニューヨーク市警は7日、ブロンクス地区の食料品店で同日未明起きた強盗事件で店内から逃れてきた従業員が警官の誤射を受け、死亡したと報告した。
市警のケリー本部長によると、死亡したのは20歳の男性従業員で、3人組の強盗の隙を突いて店外に必死で逃げ出した際に警官と体がぶつかった。2人がもつれ合った状態になった後、警官が誤って発砲したとみられると説明した。
従業員は左肩を撃たれ、病院に搬送されたが死亡した。警官と衝突した際、従業員は武器は持っていなかった。
強盗事件は現地時間の7日午前2時ごろ起きたもので、3人組は現金や宝くじ券、たばこなどを強奪していた。店内では当時、夜勤のマネジャーと従業員が働いていた。市警によると、強盗犯の1人がマネジャーを短銃で脅かし、従業員は床にひれ伏すよう命じられていた。
強盗犯は警官が店に接近するのを知ると、店の裏側に移動。店の経営者のおいでもある従業員は逃げる好機と判断して店外へ飛び出し、警官とぶつかっていた。
ニューヨークでは市警警官が絡む発砲事件が先月、繁華街や観光名所で2件起き、メディアが大きく取り上げていた。
エンパイアステートビル付近の街頭で24日起きた事件では、警官が武装した男を射殺したが、通行人9人も負傷していた。この男は以前勤めていた会社で元同僚を殺害した後、逃走中だった。また、タイムズスクエア近くでは11日、ナイフを持っていたとされる男が警官に撃ち殺されていた。