機内で熱湯こぼしやけど、乗客が米航空会社に80万ドルの賠償求め提訴
ワシントン(CNN) 米サウスウエスト航空の国内便に搭乗したテネシー州の女性が27日までに、機内で出された熱湯で大やけどを負ったとして同航空を相手取り、80万ドル(約6200万円)の損害賠償を求める訴えを起こした。
訴訟は25日に起こされ、事故で被った治療費や苦痛に対する賠償として30万ドル、懲罰的損害賠償として50万ドルの支払いを求めている。
原告のアンジェリカ・ケラーさんは2011年12月28日、テネシー州ナッシュビルからテキサス州ヒューストンへ向かう便に搭乗し、最前列の窓際の席に座っていた。
訴状によると、ケラーさんが紅茶を注文したところ、客室乗務員がティーバッグの入ったプラスチックのコップと熱湯の入った紙コップを持ってきたという。ケラーさんはコップの間にはさまったティーバッグを取り出そうとしてコップを倒し、太ももから足の付け根の部分にかけて熱湯を浴びた。
この熱湯でケラーさんは水膨れができて皮がむけるやけどを負い、傷跡が残ったという。
ケラーさんは、サウスウエスト航空の旅客機には最前列の座席に折りたたみテーブルがないことも事故の一因になったと主張。出された湯の温度は「機内飲料用としては熱すぎた」と訴えている。
訴訟についてサウスウエスト航空の広報は、「不運な出来事であり、現在検証を行っている。係争中の裁判なので、詳細な説明は差し控える」とコメントした。機内で出している湯の温度は明らかにしなかったが、過去に問題になったケースはないとしている。