米情報機関、領事館襲撃は意図的なテロ攻撃と指摘
ワシントン(CNN) リビア東部ベンガジで米領事館が武装グループに襲撃され、スティーブンス米大使と3人が殺害された事件で、米国家情報長官室は28日、事件の当初の評価を修正し、襲撃は意図的なテロ攻撃であるとの見解を示した。
国家情報長官室は当初、襲撃は反イスラム映画をめぐる抗議活動に続いて自然発生的に起きたとの見方を示していたが、国際テロ組織アルカイダと連携あるいは同組織に共感している「過激派による意図的かつ組織的なテロ攻撃」との認識に改めた。
先週、国家テロ対策センター(NCTC)のオルセン所長も襲撃事件をテロ攻撃と表現したが、「綿密に計画された」ものではないと指摘していた。
またパネッタ米国防長官も27日、襲撃は「明らかに」それを計画したテロリストらによる犯行と考えているとし、その結論を導くのに必要な情報収集に「時間がかかった」と述べた。
しかし、同日、ある政府高官はCNNのインタビューに対し、襲撃から1日もたたないうちに米国の情報コミュニティは、アルカイダと連携しているか、あるいはアルカイダに影響された過激派の犯行であることを示す情報集めに着手したと述べている。
襲撃は抗議活動の延長との当初の見方が、意図的なテロ攻撃であるとの見方に取って代わった時期は明らかになっていない。
情報コミュニティは今後も襲撃事件に関する情報収集を続けるとしている。