幼児の手を接着剤で壁に貼り付け暴行、禁錮99年 米の母親
(CNN) 米テキサス州の検察当局は14日までに、トイレのしつけを覚えない2歳娘に腹を立て、両手を強力な接着剤で部屋の壁に貼り付けて殴打を加えていた23歳の母親に禁錮99年の判決が言い渡されたと発表した。
地元のCNN系列局によると、母親のエリザベス・エスカローナ被告は今年7月、児童への暴行などの罪を認めていた。しかし、弁護側は量刑の内容は重過ぎるとして控訴する方針。
検察側は被告は邪悪な母親と非難、子ども5人は被告がいなければより幸せな生活を送れると述べた。また、被告は2歳娘に行ったことを悔いてはおらず、法廷で見せた涙は拷問した幼児を思ってではなく、自らの境遇に向けられたものだとも主張した。
同州ダラス郡の検察当局などによると、犯行は2011年9月、被害を受けた娘の3歳誕生日の約2カ月前に発生。被告は当時、妊娠中だった。他の子ども3人がいる面前で、トイレのしつけを教える際に粗相もした娘の頭部や腹部を殴ったり、蹴ったりしていた。
被告の母親は裁判で、負傷した2歳の娘を見付け、病院に運んだと証言。病院当局者によると、娘は顔や頭部に打撲傷を負い、脳の損傷も深刻で一時、意識不明となっていた。
検察当局によると、エスカローナ被告は今回の事件とは別に、テキサス州児童福祉当局による調べを以前受けたことがある。ただ、逮捕や訴追はされなかった。
娘への虐待が発覚後、児童福祉当局は残る子ども4人を里親の保護下に置き、現在は全員が祖母の家で暮らしている。