ロムニー氏が特別寄稿 米国、私のビジョン
(CNN) 2011年6月2日、私はニューハンプシャー州ストラトハムにあるダグとステラのスキャンマン夫妻の農場で大統領選に名乗りを上げた。私はそこで、わが国は自由とチャンスの国だと話し、民主政治の壮大な実験として米国を建国した何百万の人々の努力について語った。かれらは荒野を開拓し、大いなる繁栄と限りない可能性の国をつくった。私はあの時、米国を信じていると述べた。
それから1年余りの間、私はこのメッセージを全米に届けてきた。大統領選の日が近付いた今を機会に、米国を信じることの意味を振り返ってみる。
米国は自由の鐘が響く場所。批判以上の何物も恐れることなく、意見の違いを話し合える場所。自ら選んだ教義や宗教を何でも信じ、大小を問わず自分の夢を追うことができる場所。自由を大事にするだけでなく、自由を守るために闘うことをいとわない場所。私たちを特徴付けているのは、こうした資質だ。
米国はチャンスの国である。だが最近は多くの米国人が、チャンスはひとりでにやって来るものではないと感じている。私たちは何百万人もの市民を失業に追い込んだ経済停滞から抜け出せずにいる。その結果、至るところで夢が打ち砕かれ、暮らしが滞り、計画が延期され、希望が消えかけている。
今までずっとこうだったわけではない。今後もずっとこうである必要はまったくない。私たちは皆一緒に、同じ状況に置かれている。一緒にこの苦境から抜け出すことも可能だ。