「サンディ」被害で米東部90万世帯に停電続く 低気圧も接近
ニューヨーク(CNN) 大型温帯低気圧「サンディ」の直撃から8日目を迎えた6日、米ニューヨーク州やニュージャージー州の被災地ではまだ90万世帯以上で停電が続き、低気圧の接近で事態の悪化も予想されている。一方、両州知事は、マンハッタンとニュージャージー州を結ぶホランドトンネルが現地時間の7日午前5時に全面開通すると発表した。
ニューヨーク州は6日夜の時点で35万世帯が停電し、ニューヨーク市などの2万世帯については復旧までさらに時間がかかる見通し。ニュージャージー州も56万6000世帯が停電しているが、同州最大の電力会社は6日までに87%の電力が復旧したと発表、7日午前までに90%の復旧を目指すとした。
ニューヨーク市南部のスタテン島では13万9000世帯以上が被災し、東部のクイーンズ地区でも住宅や樹木が倒壊するなど大きな被害が出ている。同日までに確認された米東部の死者は110人に上った。
7日は低気圧の接近で強い雨と高潮、強風が予想され、被災地が再び洪水に見舞われる恐れもある。 ニューヨーク市長は7日午後までに、すべての公園やビーチを閉鎖するよう命じた。都市部は寒波に覆われて6日朝の気温が氷点下に下がっている。