米メーン州など同性婚認める 住民投票で初、意識の変化反映
(CNN) 米大統領選に合わせて6日、同性婚の是非を問う住民投票が4州で実施され、メーンとメリーランドの2州で同性婚が認められた。住民投票で同性婚が支持されたのは今回が初めて。過去に各州で何度も実施された同様の住民投票はいずれも否決されており、米国人の意識の変化が読み取れる。
メリーランド州の住民投票では51.9%が同性婚の合法化に賛成した。メーン州は12月半ばから同性婚のカップルに結婚証明書を発行する見通し。両州とも同性婚を認める法案が可決した後に、反対派が署名を集めて住民投票に持ち込んでいた。
同性婚の是非を問う住民投票はワシントン州でも行われたが、結果はまだ出ていない。ミネソタ州では、同性婚禁止を定めた法案が反対多数で否決された。
6日の選挙では、ウィスコンシン州から上院選に立候補したタミー・ボールドウィン氏が、同性愛者であることを公言している人物として初めて当選を果たした。また、同性婚支持を公の場で表明して大統領に再選されたのは、オバマ大統領が歴代初となる。
米国民を対象とした最近の意識調査でも、同性婚支持派は過半数を超え、親しい友人や家族に同性愛者がいるという人は、今年の調査で60%に上っている。
同性婚はこれまでにニューヨークなど6州とコロンビア特別区で認められているが、いずれも議会や裁判を通じての実現だった。