米コロラド州でマリフアナ合法化 連邦法との整合性確保へ
(CNN) 米コロラド州で10日、嗜好(しこう)品としてのマリフアナ(乾燥大麻)の使用を合法化した州憲法修正案が、ヒッケンルーパー知事の署名により成立した。11月6日の大統領選と同時に実施された住民投票では、合法化案は可決されていた。
修正案は21歳以上の市民によるマリフアナの個人使用と栽培を認める内容。ただしマリフアナの売買や、公共の場での使用は違法のままだ。マリフアナは、連邦レベルで違法薬物に指定されている。
ヒッケンルーパー知事は当初、子どもへの悪影響などに懸念を示し、合法化に反対していた。住民投票での可決を受け、連邦法との整合性を確保する必要があると指摘。売買の合法化に向けて、このほど24人で構成する特別委員会を発足させた。委員会は17日から公開会合を開き、2月末までに知事への提言を出す。
同時に住民投票を実施したワシントン州でも先週、マリフアナの使用が合法化された。しかし、売買や栽培に関する規則の整備にはさらに1年ほどかかるとみられている。
一方、米司法省のコロラド地区検事は10日に声明で、同省は両州で通過した法案について検討中であり、「規制物質法」を施行する同省の責任に変わりはないと発表。「州法にどんな修正が加えられても、連邦法上、マリフアナの栽培、販売及び所持は、その量を問わず違法である」と言及した。