5歳園児が「テロ脅迫」して停学処分に 米
(CNN) 米ペンシルベニア州の幼稚園に通う5歳の女の子が、引き金を引くとしゃぼん玉が出るハローキティの玩具「バブルガン」で「テロリスト的脅迫」をしたとして、停学処分を命じられた。
問題にされたのは、帰りのバスを待っている時に友人に向かって言った「私が撃つから撃ち返して。みんなで遊ぼう」という言葉だった。
「事件」があったのは1月10日。園児側の弁護士によると、この園児は翌日、園長室に呼び出され、10日間の停学処分を命じられて帰宅させられたという。弁護士は園長の署名が入った処分通知書をCNNに提示。問題にされたのは無邪気な発言だったと話している。
2日後に園児や母親と面談した園指定のカウンセラーも、この園児は「ごく普通の5歳児」だったと認定、銃や刃物をおもちゃにしたことはなく、バブルガンについての発言も友人に危害を加える意図はなかったと認定した。
14日になって幼稚園側は、停学期間を2日に短縮することを決定。記録の分類は「テロリスト的脅迫」から「他人に対する危害脅迫」に変更した。「園児の年齢を考慮して」、刑事事件としての届け出は見送った。
園長はこの件についてコメントしていない。一方、学校区は、メディアに出回っている話は「事実と一致しない可能性がある」とした。
家族側は園に対して謝罪を要求、園児を転校させるために停学処分記録の抹消を求めている。